菅長官vs麻生財務相 補選2勝自民「年内解散」めぐり暗闘
予想通り、自民党の2勝に終わった「衆院東京10区」と「衆院福岡6区」のダブル補欠選挙。
自民党が2連勝したことで「解散」は早まるのか。解散時期を巡って〈麻生財務相VS菅官房長官〉の暗闘が勃発しているという。
「麻生さんは、すぐにでも解散すべきという立場です。首相時代、解散のタイミングを逃して政権から転落したトラウマのある麻生さんは、『勝てるチャンスがあったらやるべき』と訴えている。一方、菅さんは、解散すれば議席を減らすと、慎重です」(自民党関係者)
麻生VS菅の対立は、これで3回目だ。加えて自民党が分裂した福岡6区補選では、2人はそれぞれ、違う候補を支援していた。
ただ、2人とも「自民党は次の選挙はヤバイ」という認識では一致しているという。
「東京10区の投票率が34%という低さだったことに自民党は驚いています。福岡6区も盛り上がらなかった。無党派層は動かなかった。深刻なのは、無党派層が動き、投票率が43%から53%に跳ね上がった新潟県知事選は、野党候補が勝利したことです。安倍自民党は衆院選2回、参院選2回と、国政選挙で4連勝しているが、いずれも低投票率で、衆院選は2回とも過去最低です。もし、無党派が動いたら、自民党は敗北する恐れがあります」(自民党事情通)