都議選惨敗が号砲 内閣改造どころか“安倍降ろし”に発展も
歴史的な大惨敗になりそうだ。7月2日投開票の都議選で、自民党が現有57議席から大幅に減らすのは確実。民主党旋風が吹き荒れた2009年に記録した過去最低の38議席を割り込む可能性が高くなってきた。
■一気に党内政局へ
「加計学園問題で有権者が安倍政権に対する疑念を募らせ、内閣支持率が急落している中での都議選です。ただでさえ苦戦を強いられているのに、稲田防衛相の大失言と『週刊文春』の下村都連会長のヤミ献金報道がトドメを刺した。これで自民党に投票しろという方が無理ですよ。候補者自身に問題がなくても、自民党の公認というだけで落選の憂き目に遭うケースが続出し、壊滅状態になる。怒りの矛先が安倍官邸に向かって党内はガタガタになるし、支持率もますます低迷していくでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
党内からは「都議選が終わったら、すぐに内閣を改造すべきだ」という声も上がっている。8月に予定されている内閣改造を7月に前倒しして、稲田などの問題大臣をごっそり交代させる。同時に目玉人事でイメージアップを狙うしか政権浮揚の材料がないからだ。だが、いまの安倍首相に内閣改造なんてやれるのか。都議選で38議席を割り込んだら、一気に政局だ。