東証グロース市場に高まる期待…内需関連企業中心で、トランプ関税が追い風に
主に中小型成長株で構成される東証グロース250指数が復活の兆しを見せている。同指数は2021年以降、24年まで4年連続で下落が続いていた。過去20年で初めての下落期間で、下げ幅は46%に上る。しかし、25年に入って上昇に転じ、年初来の上昇率は11%。同じ期間の日経平均は0.9%のマイナスだから、グロース市場への追い風は強い。
東証グロース250の上昇は、トランプ関税による相場下落後に目立っている。4月7日の底から3カ月で34%上昇し、日経平均の29%上昇を上回っている。トランプ関税では、輸出企業への影響が心配されているが、グロース市場には輸出企業が少なく、内需関連企業が中心。それが好感されているようだ。今後どうなるかはトランプ関税次第ではあるが、当分の間、グロース市場が優位になる可能性がある。
とはいえ、中小型成長株に該当する企業の中から有望銘柄を見極めて、投資するのは簡単ではない。ETFや投資信託を利用してリターンを狙うのが近道だろう。ETFでは、東証グロース250に連動する「東証グロース250ETF」のほか、東証グロース市場Core指数に連動する「東証グロース・コアETF」がある。Core指数とは、東証グロース市場に上場する企業のうち、20銘柄で構成される指数だ。ジーエヌアイグループ、GENDA、ライフネット生命などが対象となっている。