藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団
9日付のスポニチによれば、先月17日にマリナーズ3Aを戦力外となった藤浪晋太郎(31)が日本球界復帰を視野に入れ、近日中に帰国する可能性があるという。
藤浪の去就を巡っては、日本時間3日、代理人のスコット・ボラス氏が複数のメディアに、「適したチームを探っている。ただ、現時点で発表できるような進展はない」と話すなど、流動的になっていた。米国の他球団および、日本の球団を含めて移籍先を模索した結果、日本球界復帰に気持ちが傾いているようなのだ。
米球界3年目の今季も、阪神時代から続く制球難に悩まされ、マイナー契約で招待選手として春のキャンプに参加するも、開幕前にマイナーへ降格。シーズンも21試合で2勝1敗、防御率5.79と目立った成績を残すことができなかった。
「契約を解除される直前の8試合は無失点投球が続いたとはいえ、すでに米球界で2年間プレーしており、各球団は藤浪の実力を把握している。31歳という年齢もあって、より若い投手を育成、メジャー昇格させた方がよい、と判断された。今後、米球界でプレーを続けても、制球力が劇的に改善されない限り、メジャー昇格のチャンスはないともっぱらです」(米特派員)
そんな中、日本球界に活路を見いだそうとしているというのだが、SNSなどではこの日のスポニチの報道を受けて、古巣・阪神への復帰待望論が持ち上がっている。
「復帰の可能性は低いでしょう」と、コーチ経験のある阪神OBがこう続ける。
「そもそも藤浪は阪神時代、1年目から3年連続2ケタ勝利を挙げたものの、4年目以降は不振が続いた。その間、阪神は復活をアシストできなかったばかりか、他球団から複数回のトレード要請があったにもかかわらず、ドラ1の人気選手が他球団で活躍されることを恐れ、塩漬けにしてきた経緯がある。藤浪もそんな球団の対応には不信感を抱いていたと聞いているし、球団も最後は他球団ではなく、メジャーならということでポスティングを容認した。まして、今の阪神は12球団屈指の投手陣を抱えており、補強は喫緊の課題ではない。藤浪の獲得に手を挙げる球団がなく、温情で獲得する可能性はあっても、今の藤浪に関心を示している球団がありますからね。今回は阪神復帰の可能性は低いとみています」
藤浪に興味を持つ球団とはどこなのか。前出のOBが続ける。