甲子園春夏連覇狙う横浜が警戒…神奈川“エンジョイ系”2校の侮れない実力
今夏限りでの勇退が発表されている野呂雅之監督(64)率いる桐光学園が10日、横浜スタジアムで行われた神奈川大会1回戦で戸塚に12-0の7回コールド勝ち。ノーシードで臨む「最後の夏」に好発進した。スタンドには同校OBのDeNA(中川)颯が応援に駆けつけた。
42年目の夏を迎え、「感慨深い。神奈川の野球人にとって(横浜スタジアムは)甲子園とはまた別の聖地。お世話になりました」と言った野呂監督は、同校を率いて春の甲子園に1回、夏の甲子園に4回出場。2012年夏は松井裕樹(現パドレス)を擁し、甲子園8強に入った。ライバル横浜の元部長・小倉清一郎氏はこう語っていた。
「勉強にも力を入れている桐光学園は、練習時間が短いこともあって、戦国神奈川で勝ち切れないこともあるが、野呂監督の方針で選手が考える野球をやる。横浜や東海大相模に負けないくらい、いい選手を取っているから侮れないですよ。松井は歴代の神奈川で一番横浜を苦しめたしね。どちらかというと、自主性を重んじるエンジョイ系。カラーが慶応と似ているんじゃないかな。横浜や東海大相模といった強豪校とは野球の質が違うから、やりにくさはありますね」