馬券レス、現金レスで楽しめる! JRA「UMACA」徹底ガイド…“ポイ活”もできて一石二鳥かも?
実質賃金がまたマイナスとなった。真っ先に減らされる支出のひとつがお父さんのお小遣い。そこでポイントで馬券を購入し一獲千金を狙ってみようか。JRAはボーナスポイントキャンペーンを行っており、1ポイントが1円に換算される。競馬のポイ活はどんなメリットがあるのか。
■馬券購入額の5%が貯まる
JRAが周知に力を入れている専用ICカード「JRA-UMACA/ウマカ」。以前から存在自体は知っていたけど、「よく分からないから使っていないよ」という古くからの競馬ファンも多いはず。UMACAは現金をチャージして使う交通系ICカードのSuicaやICOCAみたいなもの。パチンコの貯玉カードとも近い。
UMACAのメリットは、競馬場やウインズにある専用発売機で馬券を買うだけで100円につき「0.5ポイント」(返還金は除く)のポイントが貯まっていくこと。そのポイントは1ポイントが1円で換算され、他日の馬券購入のほか、現金に精算してもいいし、JRA施設内の食堂や売店で利用できるクーポン、またはJRAオリジナルグッズとの交換も可能だ。仮にオケラになってもポイントだけは残る。
例えば、今週の七夕賞でUMACAから1万円の馬券を購入すると、「50ポイント」をゲット。ポイントは1週間の馬券購入分をまとめて翌週に付与される。年間100万円の馬券を購入する人はチリも積もればなんとやら……で、「5000ポイント/円」が貯まることになる。三井住友銀行の普通預金の金利が0.2%であることを思えば、むしろお得感さえある。さらにJRAではさまざまなポイント割り増しキャンペーンを実施中。「フリーパスの日ボーナス」の日に競馬場(7月13日の函館競馬場)でUMACAで馬券を買うと、ポイントは通常の2倍の1%。ウインズ新横浜も今月13日までUMACA発売機による購入などで1%へ増量中だ。
また、新規登録で200ポイント進呈(7月26日~8月17日=札幌競馬場)だったり、還元率2~5倍の対象レース、期間によっては65歳以上の会員限定でポイント2倍などのサービスもある。
このポイントを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれだが、競馬場に現金を持って行かなくてもよく、UMACAの残高のみでやりとりをすれば、それ以上の出費をすることもなくなる。
■カード発行は静脈認証なド10分程度
カード発行はカンタン。免許証やマイナンバーカードなど身分を証明するものを持参し、競馬場やウインズ内にある登録受付ブースへ。
「4ケタの暗証番号、ニックネーム、生年月日を記載いただき、本人以外が使えないように手のひらの静脈認証をさせていただきます。登録手数料は無料で、カードが発行されればすぐにご使用できます」(PATサービスセンター)
ものの10分程度でカードが発行されるという。UMACAに登録するとインターネット投票でしか購入できなかった「WIN5」や「海外競馬」が競馬場やウインズで購入できるメリットもある。また、「UMAポート」でオッズ印刷や過去の投票履歴照会が可能だ。
一応、UMACAのデメリットも伝えておくと、UMACAに例えば1万円をチャージ(入金)した場合、すぐその場で1万円は出金(精算)できなくなるのがマイナス点。チャージした1万円から5000円分の馬券を買って5000円の払い戻しがあれば、そこで初めて5000円が引き出せることになる。もちろん、1万円を使って1万円以上の払い戻しがあれば全額出金できる。