元カノと会う夫が腹立たしい。“友達”だとは言うけど…嫌なのは変ですか? 37歳女性が悶々とする夜

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コクハク

37歳、夫のある行動が許せない

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

 結婚3年目の真里さん(仮名)は37歳になったばかりで、夫のエイタさん(仮名)とのあいだに子どもはいません。

 いわゆるバリキャリとして大学卒業後からキャリアを重ね、つい最近、社内では管理職に昇進し、仕事へのやる気に溢れています。しかしプライベートでは、夫の“ある行動”に悩み続けています。

「夫が、結婚2年目を迎える前くらいから、元カノと会っているんです。本人を問い詰めても『不倫ではないんだから、いいだろう』の一点張り。

 会う頻度は、だいたい月に1回くらい。仕事が終わってから食事に行って、終電の前には帰ってくるって感じです。

 浮気をしていなかったとしても、妻としては『はい、そうですか』って、すんなり流せる話ではないじゃないですか。

 だから何度も夫には、元カノと会うのをやめるよう言ったんですけど…。まったく聞き入れてくれないどころか、そのうちに逃げるようになったのが、不愉快で仕方なくて…」

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目には目を!

 話しているうちに、だんだんと夫への苛立ちが隠せなくなってきた真里さん。

「ムカついたので私も同じことをしてやろうって思って、去年から元カレに連絡をとって会い始めたんです。『目には目を』ですよ」

 夫が「浮気をしてない」と言い張っているため、真里さんも元カレとは“友達として”会うにとどめていますが、そこにあるのはただ虚しさばかりだとため息をつきます。

「夫がしているのと同じ。仕事が終わってから、ちょっとおしゃれなレストランで食事をして、そのまま帰宅しています。私から元カレに連絡をして会うから、何人かは勘違いしちゃってソノ気になっちゃったし。

 不倫や浮気には発展させるつもりは全くないので、『勘違いさせたかも』って思ったらこちらから引くようにしていますけど…。そもそも夫に『なら、私も元カレと会うね』って宣言したから、後に引けなくなっただけなんですよね。

 しかも夫が会っている元カノは1人だけ。なんで会っているのかもわからないし、その元カノに彼氏がいるのか、結婚をしているのかもわかりません。秘密めいていた関係なのも腹が立ちます」

離婚したいわけではなさそうだけど

 しかし、元カレたちと会うのをやめれば夫への不満が溜まるばかり。八方ふさがりの状態に真里さんは頭を抱えています。

「どうしたら、いいんですかねぇ…。夫は元カノのことが実は好きなのかしら? でも離婚の話は今のところ一切出ていませんし、夫も私と離婚したいわけではなさそう。

 でも、夫が元カノと定期的に会うのをよしとする妻なんて、いるわけないでしょう。だから浮気をしているかどうかじゃなくて、妻が嫌がっているんだからやめてもらいたい。いつになったら、やめてくれるのか。なぜ会い続けるのか。毎日悶々としています」

バカバカしいのはわかっている

「ただでさえ平日は仕事でクタクタになっているのに、夫への腹いせのためだけに元カレと会うなんてバカバカしい。

 でも、夫が元カノと会い続けている限り、自分の気持ちのバランスを取るためにやめられない」

 真里さんは奇妙な習慣に縛られ疲れ果てています。では、夫であるエイタさんはなぜ特定の元カノと結婚後も会い続けているのでしょうか?

 実はそこには、夫なりの深い事情が隠されていたのです。

(並木まき/ライター・エディター)

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