自民過去最低も 都議選の戦犯は安倍首相と「加計3悪人」
このままだと過去最低の38議席を割り込むのではないか――。7月2日投開票の都議選。逆風の自民党にさらなる不穏な空気が漂ってきた。選挙戦は終盤になって稲田防衛相の大失言もあり完全に“自滅”モードだが、やはり逆風の元凶は加計問題。当落線上で苦しむ候補者たちにとって、下村元文科相、菅官房長官、萩生田官房副長官の「加計3悪人」と安倍首相はまさに疫病神だ。
■応援選挙区はどこも当落線上
28日から自民党の応援に小泉進次郎衆院議員が加わった。銀座の街頭演説で、「逆風の種は自民党が自らまいたもの」と謙虚な姿勢を見せていたが、今の自民党は“客寄せパンダ”で劣勢を挽回できる状況には程遠い。
一番の暴風雨にさらされているのは板橋区の候補者だ。27日に稲田防衛相が「防衛省・自衛隊としてもお願い」という“違法発言”をしたのが板橋での演説会。さらにきのうは、よりによって「加計3悪人」の2人が揃って、板橋の演説会に登壇した。怪文書発言など“悪相”が世論の反感を買っている菅官房長官と地元選出の下村元文科相。下村は、きょう発売の週刊文春で「加計マネー疑惑」が報じられた。