高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

四半世紀ぶりの株高は異次元緩和が招いた実態なきバブル

公開日:

 株高が止まらない。日経平均は実に四半世紀ぶりの高値を記録。市場関係者の中には「今の株高はバブルではない」と強気な意見も目立つが、はたしてそうなのか。

 GDPの実質成長率は年間1%弱と低調続き。先行きも成長に転じる気配はない。安倍首相は「2020年ごろにGDP600兆円を達成する」と豪語し、実質2%以上の高成長を目指したはずだが、完全に掛け声倒れだ。

 日本経済に明るい見通しはないのに、株価だけが上がっている。一体、何ごとなのか。

 端的に言えば「過剰流動性」のワナだ。資金の流動性が正常な経済活動に必要な適正水準を上回り、その状態が「金余り相場」を招いたのだ。元凶は、日銀総裁による「黒田節」である。

 異次元緩和と称し大量にカネを供給したものの、市中銀行は困り果てている。民間企業に旺盛な資金需要があるわけでもないし、マイナス金利政策の長期化で貸し出し業務の利ざやも縮小。まさに踏んだり蹴ったりの状況が収益を圧迫し、3大メガバンクでさえ、大規模リストラを余儀なくされている。

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