小沢一郎氏と異色タッグ 小泉元首相“安倍倒閣”への本気度
今週末15日、自由党の小沢一郎共同代表(76)が主宰する政治塾で小泉純一郎元首相(76)が講師を務めることになり、かつての“政敵”のタッグに、永田町、特に自民党の関心が高まっている。小泉元首相には息子・進次郎衆院議員との連携の可能性もあるだけに、9月の総裁選で圧倒的勝利を狙う安倍首相も、この異色タッグにヤキモキしているらしい。
講師役は小沢塾側が小泉氏側に打診し、小泉氏本人から快諾を得たという。そのあたりの経緯について、小沢代表はこう話す。
「6月にあった新潟県知事選の告示前日、講演で新潟を訪れていた小泉さんが、我々の候補者(野党5党が推薦した池田千賀子氏)と、がっちり握手してくれた。それで、『(小泉氏の)原発ゼロは本気なんだな』と思っていたところ、小泉さんに近い人から『小沢さんの政治塾で小泉さんが講演したら面白いんじゃないか』という話があり、こちらにとっても願ってもないことなので依頼したのです。小泉さんは、YKK(山崎拓・加藤紘一)でアンチ田中派だったから政治的な立場は違ったが、個別にケンカをしていたわけではない。本当に久しぶりなので、とても楽しみです。私の塾に来るというのは、相当のこと。政治的に大きな反響があるのを承知で、そこまで踏み込んだのですからね」