溝口敦
著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

山口組3派統合の前に 神戸と任侠の同盟などさまざまな動き

公開日: 更新日:

 山口組3派の再統合話は今のところ停滞しているが、これで打ちきりになったわけではない。9月中旬以降、仕切り直しの話し合いが始まり、早ければ9月中にもおおよそ新3派相関図が描けそうだ。

 話し合いは6代目山口組と任侠山口組の間だけではなく、神戸山口組と任侠との間でも行われる。神戸山口組に任侠の勢力をプラスできれば、神戸、尼崎、大阪、播州(姫路には6代目山口組系の竹中組が存在するが)など阪神地域を一色に染め上げ、6代目山口組系勢力を排除できる。

 つまり、しっかり西を握れれば名古屋以東の6代目山口組にとりあえず対抗できる。それができなければ、神戸はジリ貧になり、6代目と任侠の草刈り場、ただ沈んでいくしかない、と神戸の良識派は考えている。

 7月27日、神戸の執行部会で任侠との再統合を発議したのは、太田守正舎弟頭補佐だったという。彼はもともと山健組の流れをくむ古参だが、その太田があえて任侠との再統合を主張した。つまり「打ち出し力」として、山健組を継いだばかりの中田広志組長では不十分、と主張したに等しい。

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