安倍の周りは“単色”のオトモダチ 石破に集うのは父性集団
野上 安倍の父・晋太郎は私に「晋三は政治家に必要な情というものがない」と漏らしていましたし、安倍も「父から〈おまえは人として、相手への思いやりが足りない〉とよく怒られました」と明かしています。対人関係はそこに尽きるように思えますね。養育係だった久保ウメが話したように、安倍は「ワガママで自己チュー」、つまり「自分絶対主義者」なわけです。突き詰めれば、人の言葉に耳を傾けず批判を許さず――そんなタイプとなりますか。「男・田中真紀子」といわれるほど敵と味方を峻別するとみられていますから、推して知るべし。晋太郎の小言の意味がよく分かります。
鈴木 逆もまた真なりで、石破は論理的に説明できないことを嫌う性格ですから、情と利害が複雑に絡み合う永田町で人望を集めるのは苦手でしょうね。仲間ということでは、安倍の周りにいる人は似ていますよね。多彩な印象がない。