田岡俊次
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田岡俊次軍事評論家、ジャーナリスト

1941年生まれ。早大卒業後、朝日新聞社。米ジョージタウン大戦略国際問題研究所(CSIS)主任研究員兼同大学外交学部講師、朝日新聞編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)客員研究員、「AERA」副編集長兼シニアスタッフライターなどを歴任。著書に「戦略の条件」など。

南シナ海で米と合同演習 日本は中国と戦う覚悟があるのか

公開日:  更新日:

「南シナ海は重要な海域」は米国の宣伝

 海上自衛隊は9月、ヘリコプター空母「かが」(満載時2万6000㌧)、潜水艦「くろしお」(潜航時3600㌧)、護衛艦「いなづま」(満載時6300㌧)、同「すずつき」(同5000㌧)を南シナ海に派遣、横須賀を母港とする米空母「ドナルド・レーガン」(同10万6000㌧)を中心とする米艦隊と対潜水艦訓練を行った。

 中国が南シナ海の支配を固めようとし、米海軍がそれに対抗するさなか、海上自衛隊が約4000㌔も南進し、中国潜水艦を探知、撃破する日米共同演習を行って戦力を誇示したのは「専守防衛」の趣旨に合致しない軽率な行動では、と思わざるを得ない。

「南シナ海は石油輸入ルートとして、日本にとり死活的に重要な海域」と言われる。だが、それは米国、とくに米海軍が海上自衛隊を有能な助手として南シナ海に引き込むための宣伝だ。中東から日本に向かうタンカーは必ずしも南シナ海を通る必要はない。インドネシアのバリ島の東、ロンボク海峡を抜け、フィリピンの東方を北上すれば原油輸入に差し支えはない。

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