進次郎農相が自民総裁選に出馬表明も刷新感ゼロ…早くもコメ増産政策に綻び、「実行力」むしろマイナス
「正式表明に向けて一つ一つ積み上げていきたい」──16日の閣議後会見で、小泉進次郎農相が自民党総裁選に立候補する意向を打ち明けた。
「党が1つにならなければいけない。しっかり皆がまとまる環境づくりをし、野党と向き合って政治の課題を前に進めていく。物価高も含め、国民が不安に感じていることと向き合い、前に進めることがいちばん大事だ」
当然のことを特別のように語る「進次郎構文」は相変わらずだが、意外なのは会見で認めた“助っ人”だ。昨年の前回総裁選で争った加藤勝信財務相に自ら陣営の選対本部長就任を打診し、受け入れられたというのだ。
加藤氏は保守系議員連盟「創生日本」の主要メンバーで、義理の母で加藤六月元農相の妻・睦子氏と安倍元首相の「ゴッドマザー」洋子氏が親しいこともあり、2012年総裁選では安倍氏の返り咲きに尽力。安倍・菅両政権で官房長官と副長官を計約4年務めるなど要職を歴任してきた。
「前回は1度目の投票で9候補中最下位に終わり、決選では同じ保守系の高市さんに票を回したとされる。進次郎さんの後ろ盾の菅元首相とも近く、加藤さん起用は今回ライバルとなる高市さんの票を奪うため、菅さんの意向が働いたともっぱらです」(自民党関係者)