日本ハム新庄監督は「続投」が既定路線か…それでも「ちゃぶ台返し」の懸念拭えず
行動原理が誰にも読めないだけに、ファンも悶々している。
ソフトバンクと熾烈な優勝争いを繰り広げている日本ハム。逆転Vなら新庄監督(53)就任後、初の栄冠となるものの、「その場合、満足して辞めるのではないか」と危惧する日本ハムファンは決して少なくない。
3年契約最終年の昨季は2連続最下位から、2位に浮上。それでも本人はなかなか進退を明かさず、10月24日のドラフト当日にようやく続投を表明した。
ある球団OBは「エキセントリックな性格なので、何がどう転ぶか断定はできないが」と、こう続ける。
「少なくとも球団が後釜を探しているとか、来季の組閣の人選で慌ただしくなっているとか、そうした動きはないようです。球団も続投が規定路線で、本人から去就に関する話などは一切出ていないと聞いている。それでも“ちゃぶ台返し”をしかねないのが新庄監督の新庄監督たるゆえんだが、それはないのではないか」
どういうことか。
「優勝が条件にせよ、辞める可能性があるならば、早い段階で球団にそれとなく自分の考えを示唆しているはずです。監督人事に伴う組閣は、それこそ8月頃から着手しないと間に合わない。それをシーズン終了後に突然、辞任しようものなら迷惑千万。新庄監督はぶっ飛んだ性格だが、筋は通す人ですからね。選手時代の2006年は4月に突然、『今季限りで引退する』と表明して球団を慌てさせたが、当時と今では立場が異なる。『あの時のように軽みはずなことはしないのではないか』というのが球団の見立てです」(同)