小林鷹之氏の総裁選出馬はやはり売名目的の“記念受験”…掲げる「定率減税」も財源なきバラマキ
ヤケに芝居がかった顔つきだった。
小林鷹之元経済安保相が16日の会見で、自民党総裁選への立候補を正式表明した。出馬理由について「世代交代が必要だ」と説明。「今回の総裁選、解党的出直しとは言うけれども、今もなお古い自民党の姿が見え隠れしますねぇ。これだと自民党は変わりません」と身ぶり手ぶりを加え、険しい表情で語った。
■党改革の優先順位は5番目
掲げた主要政策は①力強く成長するニッポン②自らの手で守り抜くニッポン③結束するニッポン④憲法改正⑤党改革――だったが、通り一遍で目新しさはなし。ある自民党議員が言う。
「変わらなければと言うなら、普通は『党改革』をイの一番に挙げるべきなのに、5番目とはどういう意味なんですかね。肝心の中身も『車座対話』とか『タウンミーティング』とか悠長なことを言っている。本当にヤル気があるのか、微妙じゃないですか」
加えて、小林氏の隣の議員席には、同じ千葉選出の浜田靖一衆院議運委員長と石井準一参院国対委員長が“鎮座”していたことから、「いかにも千葉の“ドン”の傀儡という雰囲気だ」(県政関係者)との声もある。