「美しすぎた薔薇」くわがきあゆ著

公開日: 更新日:

「美しすぎた薔薇」くわがきあゆ著

 令祥は、転職先で出会った工藤に憧れる。令祥には婚約者もいて、恋愛とは異なるが、同性の工藤への憧れは募る一方だ。持ち物からファッション、言葉遣いまで工藤を真似なくては気が済まなくなる。休日もSNSを通じて彼の行動を常に把握するようになった令祥は、やがて婚約者との関係もこじれ、婚約を解消。そんな令祥に恐怖を感じた工藤は、つけ回したり、真似をするのをやめるよう伝える。

 しかし、その忠告も効果なく、隣に引っ越してきた令祥を工藤は殺してしまう。やがて遺体が発見され、容疑者として工藤が浮上。事件の背景を知った捜査員の涼吾は、黙秘を貫く工藤に同情しつつ、工藤が1年前の殺人事件の関係者だったことが気になる。

 ベストセラー「レモンと殺人鬼」の著者による驚愕のサスペンス。 (新潮社 825円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態