大谷翔平がインドで主役に? MLBコミッショナーが新市場開拓に色気ムンムン
MLBの海外戦略が一つ頓挫した。
大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは日本時間17日、ニューヨーク市内で報道陣に対応し、来年6月13、14日にロンドンで予定していたヤンキースとブルージェイズによる公式戦の開催を断念すると明かした。AP通信によれば、英サッカープレミアリーグのシーズン最終戦と日程が重なるため、試合会場や中継権を持つテレビ局との調整がまとまらなかったという。
海外市場拡大を目指すMLBは2019年、当時、田中将大(現巨人)が所属していたヤンキースとレッドソックスによる欧州初の公式戦を開催。23年(カブス-カージナルス)、24年(フィリーズ-メッツ)にもレギュラーシーズンが実施された。
マンフレッド氏は「欧州は我々にとって重要な市場だ。ロンドンが(欧州市場拡大の)出発点だと考えている」と説明すると同時に、アジア市場の将来性についても言及。中でも人口14億人超で世界一を誇るインドを有望なマーケットの一つとし、「(野球の原型とされる)クリケットが盛んなだけに、我々が受け入れられる余地はあるとみている」と期待を口にした。インドにはクリケットのプロリーグがあり、世界最大規模といわれる13万人が収容可能な「ナレンドラ・モディ・スタジアム」など、野球に転用可能な競技場確保に事欠かない。