著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「退屈」がアイデアをひらめかせる…ぼーっとする時間が重要

公開日: 更新日:

「退屈な時間」が、実は私たちに素晴らしいアイデアをひらめかせる力を持っているということをご存じですか? セントラルランカシャー大学のマンとキャドマンは、それを立証する実験(2014年)を行っています。

 大きく分けて2つの実験を行ったのですが、【実験1】では80人の被験者を対象に実施しました。

 まず80人を、電話帳から電話番号をひたすら書き写すという「退屈な作業グループ」と、「特に退屈な作業をしないグループ」に分け、その後、全員に「3分の間に、ポリスチレン製のカップの使い道をできるだけたくさん考えてリストアップする」というクリエーティブな課題を与えました。

 次の【実験2】では、被験者を90人に増やし、次の3つのグループに分けて行いました。

①電話番号を書き写す「退屈な筆記活動グループ」

②電話番号をひたすら読む「退屈な読書活動グループ」

③「特に退屈な作業をしないグループ」

 そして【実験1】同様、創造性を測る課題を与え、より詳しく調べるためにこちらも3種類に増やしたといいます。課題は次の通り。

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