日本ハムはV逸ほぼ確定だが…「2位フィニッシュ」には意外なメリットも

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 もはやその差は覆しがたい。

 18日の直接対決に敗れ、首位ソフトバンクとのゲーム差が4.5となった2位日本ハム。残り10試合で昨季のパ覇者を追い抜くのは絶望的だが、CS突破を考えたら2位も悪いことばかりではない。

 球団OBは「若手が多いことが利点です」と、こう続ける。

「シーズン終盤のV争いは経験豊富なベテランが強みとなるが、短期決戦は勢いが重要。そこにいくと日本ハムは若手が多く、勢いに乗りやすい。CS初戦を突破すれば、その分、チームに勢いがつく。昨年のCSでは同じパターンでソフトバンクにスイープされたが、新庄監督ら首脳陣、選手はともに初の短期決戦を経験。昨年と同じことにはならないでしょう」

 選手層も昨季に比べて厚みが増した。投手では高卒4年目の達が先発で台頭し、2015年ドラ1の上原も中継ぎに定着。野手ではシーズン序盤に4番を任された野村がようやく本領を発揮しつつある。大卒新人の山県、22年ドラ1の矢沢も戦力として機能している。

 試合後は「思い切り全力で、(残り)10勝って気持ちでやっていきます」と話した新庄監督。悲願のVは難しくとも、CSでソフトバンクにやり返したいところだが……。

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