米国のファーウェイ潰し、かつて日本も同じ目に遭った
米商務省が15日、中国の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制を発表した。これにより同社への高性能部品の供給は止まり、日本もいずれアメリカに右へ倣えして、部品輸出をストップ、ついに世界最大の通信機器ベンダーである華為は、アメリカのために轟沈されようとしている。
規模は比較にならないが、これで思い出すのは1984年、坂村健東大教授が理想的なコンピューター・アーキテクチャーを構築しようと提唱、始まった日本のトロン(TRON)計画である。トロンにはNECや日立、富士通、パナソニックなど日本の大手電機メーカーの他、海外企業十数社も参加した。
未来の社会では日常生活のあらゆる面にコンピューターが入り込み、人間と関わりを持つと、発足当初から予測、それらのコンピューターをバラバラに扱うのではなく、うまく連携するシステム(超機能分散システム)にしようと合意されていた。
そのためトロンにはIトロン(組み込みシステム用のOS=デジカメやカーナビ、人工衛星などで使用)、Bトロン(パソコンやワークステーション用OS)、Cトロン(通信制御や情報処理用OS=NTTの交換機などで使用)など6つのサブプロジェクトを進め、成果を上げた。