溝口敦
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溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

米国のファーウェイ潰し、かつて日本も同じ目に遭った

公開日: 更新日:

 米商務省が15日、中国の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制を発表した。これにより同社への高性能部品の供給は止まり、日本もいずれアメリカに右へ倣えして、部品輸出をストップ、ついに世界最大の通信機器ベンダーである華為は、アメリカのために轟沈されようとしている。

 規模は比較にならないが、これで思い出すのは1984年、坂村健東大教授が理想的なコンピューター・アーキテクチャーを構築しようと提唱、始まった日本のトロン(TRON)計画である。トロンにはNECや日立、富士通、パナソニックなど日本の大手電機メーカーの他、海外企業十数社も参加した。

 未来の社会では日常生活のあらゆる面にコンピューターが入り込み、人間と関わりを持つと、発足当初から予測、それらのコンピューターをバラバラに扱うのではなく、うまく連携するシステム(超機能分散システム)にしようと合意されていた。

 そのためトロンにはIトロン(組み込みシステム用のOS=デジカメやカーナビ、人工衛星などで使用)、Bトロン(パソコンやワークステーション用OS)、Cトロン(通信制御や情報処理用OS=NTTの交換機などで使用)など6つのサブプロジェクトを進め、成果を上げた。

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