小川善照
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小川善照ジャーナリスト

1969年、佐賀県生まれ。東洋大学大学院修了、社会学修士。週刊誌記者として事件取材などを担当。2008年に「我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人」で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。14年の雨傘運動以降、香港問題に関心を寄せている。

寄付に銀髪族も…警察の「誤爆」が招いた市民による総力戦

公開日: 更新日:

 3日、デモはまたしても過激化した。九龍地区の繁華街「尖沙咀」のスターフェリー乗り場の中国国旗は下ろされ、海に捨てられた。黒Tシャツに覆面姿の「勇武派」の若者たちは、歩道の鉄柵を解体して作ったバリケードで香港島と九龍半島を結ぶトンネルを封鎖。交通を一時マヒさせた。

 それでも警官は1人も出てこない。夜8時すぎ、尖沙咀警察署が囲まれてボヤが発生し、消防車が駆けつけると、やっとフル武装の警官隊の一群が到着。デモ隊に向けちゅうちょなく催涙弾を発射するが深追いはできず、警察署周辺を奪還しただけだった。

 8月に入ってもデモは勢いづき、参加者の裾野は広がっている。この前日までに金融関係者や医療関係者、公務員までが政府批判の集会を開いた。その数は最大4万人。5日にはゼネストが呼びかけられている。

 デモの現場は市民の総力戦だ。食費もままならない若者に50香港ドル分の食事のクーポン券が配られた。原資は市民から集まった寄付だ。商店の店先では、ペットボトルの水を参加者に無料で配っていた。デモ隊のトイレとスマホの充電のため、営業時間外の店舗を開放する飲食店もあった。身の安全のため、デモ帰りだと知られないよう着替えの古着を配る人までいる。

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