小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

憲法は国の目指す形を掲げ、何より権力者を統制するものだ

公開日: 更新日:

 10月4日の所信表明演説の中で、安倍首相は持論の改憲に触れ、「未来を見据えながら、この国の目指す形、その理想をしっかりと掲げるべき時です。新しい国創りを進めていこうではありませんか。その道しるべは憲法です」と述べた。ここに自民党の憲法観が端的に表れている。

 世界の常識、法学の基礎知識としては、憲法の第一の役割は、国家権力という強大な力を預かる政治家以下の公務員(つまり「権力者」たち)を縛る規範である。

 もちろん、典型的には、第2次世界大戦で敗北したわが国が、大日本帝国憲法を廃して日本国憲法を制定した時のように、憲法が「新しい国創りの道しるべ」であることも間違いはない。

 当時、わが国は、天皇主権国家から国民主権国家に変わり、軍国主義国家から平和主義国家に変わり、人権が保障されていなかった国家から人権を保障する国家に変わる……ことを決定し、それを「この国の目指すべき理想」として掲げた。その結果が、20世紀後半にわが国が体験した繁栄であった。

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