安倍首相「お膝元」は“私物化天国” 地元・山口に5つの疑惑
国会閉会後も次から次へと疑惑が噴出する「桜を見る会」。悪徳企業「ジャパンライフ」の元会長を招待した理由や、前夜祭の実態は安倍政権の“隠蔽”で闇に包まれたままだ。焦点は、安倍首相や自民党幹部が大勢の後援会関係者を招いた「私物化」だが、やりたい放題なのは「桜」だけではない。安倍首相のお膝元、山口県内は“私物化天国”になっているのだ。
桜を見る会の全容を知る鍵となるのは招待者名簿。取りまとめ役の内閣府と内閣官房の“隠蔽”工作は徹底している。17日の閣議で、政府は今年開催分の招待者名簿について、「内閣府と内閣官房は文書による決裁を行っていない」との答弁書を決定。各省庁は推薦者に関する文書を幹部が決裁していたのに、内閣府と内閣官房だけ「文書決裁なし」とは、にわかには信じがたい。
なりふり構わぬ「追及逃れ」は許しがたいが、安倍首相の地元、山口県内はさらにヒドい。まるで“無法地帯”である。安倍関連の私物化を別表にまとめた。
目下、下関市議会で炎上しているのが、安倍側近の前田晋太郎市長による「大学私物化」疑惑だ。経済学部のみの単科大である下関市立大で5月末、突如として湧いた「特別支援教育特別専攻科」の新設。学内の正式手続きを経ることなく、3教員の採用人事まで決まったことに、教員の9割超が反対する異常事態になっている。この計画を主導したのが、安倍首相の秘書だった前田市長との疑いが浮上している。