コロナ対策の休業補償 あからさまな夜職差別に批判殺到
あまりにも露骨な夜職差別に批判が噴出している。新型コロナウイルス対策の一斉休校の影響で、仕事を休んだ保護者に支給される休業補償。有給休暇を取得した会社員には勤務先に最大日額8330円、仕事を失ったフリーランスには4100円が支給されるが、キャバクラ嬢やホストなどの接待を伴う飲食店で働く人は、暴力団員と同列に対象外とされた。性風俗店のセックスワーカーも排除された。
子育てしながら夜職に就く保護者は、苦しい生活を強いられているケースが少なくない。コロナはヒトを選ばない。政府の後手後手によって、ますます窮地に追い込まれる市民を国が見捨てるのも同然。ネット上では批判の嵐だ。
〈人道上絶対に許されません〉
〈一番支援の必要がある業界だ〉
〈風俗もキャバクラもホストもBARも全部職業として成り立ってるのに、こういう時は除外される〉
タレントのラサール石井氏も〈商売は暗に認めておいていざとなったら差別する。江戸時代と同じじゃないか。接客業も風俗も国が認めて営業しているなら立派な職業。税金だって払っている。公的助成にふさわしくないとは何事だ〉とツイート。映画監督の想田和弘氏も〈許されぬ差別であると同時に、むしろ感染拡大を助長する愚策。経済的に切迫した人は働き続けますよ。生きるために〉と書き込んでいたが、生活のために働かざるを得ない家庭も出てくる。外出自粛をいくら要請したって無駄骨だ。