台湾が日本の感染リスクレベル引き上げ…愚策がバレバレ
日本のお粗末な新型コロナウイルス対策は国際ビジネスにも悪影響をもたらしている。台湾政府は5日、日本からやって来るビジネス客の「隔離期間の短縮」を取りやめると発表した。
もともと台湾は、日本を韓国やシンガポールと同じ、「中低感染リスク国」と定めていた。6月22日以降、中低感染リスク国から来る3カ月以内の短期滞在ビジネス客には、通常14日間の隔離を半分の7日間にする特別措置を適用している。ところが、台湾のコロナ対策本部の指揮官である陳大臣は会見で、連日1000人を超える感染者が出ている日本の状況を指摘。日本は「中低感染リスク国」から除外され、ビジネス客は特別措置を受けられず、14日間の隔離生活を余儀なくされることとなった。この厳しい措置を、コロナ対応“優等生”の台湾が決定したことは大きい。
昨年末、台湾政府は、中国・武漢でウイルスが発生したとの情報を得るやいなや、翌日には検査体制を整え始めた。さらに、政府主導で中国への観光ツアーも中国本土からの入境もストップさせ、台湾での感染拡大を最小限に抑えた。6日時点での、台湾の感染者は476人で、死者は1ケタの7人。人口100万人当たりの感染者数は20人と、日本の339人の17分の1だ。高度な情報収集と的確な対応は、世界から「台湾モデル」と称されている。