安倍首相に“がん説”まで…日程次々キャンセルで自民党騒然
夏季休暇から公務に復帰して2日連続の午後出勤。安倍首相の体調不安がくすぶり続けている。20日は一斉に、「がんが見つかったらしい」という情報まで流れた。
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安倍首相の健康を巡って、永田町は浮足立ってきた。驚いたのは、安倍首相が出席する予定だった会議や会合が次々、中止となっていることだ。
自民党は毎週火曜の定例役員会について、25日は「特段の議題がない」として取りやめを決めた。27日には、二階幹事長が主催して、安倍首相の連続在職歴代最長(24日に2799日となり、佐藤栄作の記録を塗り替える)を祝うパーティーが開かれる予定だったのに、それも延期となった。自民党の森山国対委員長が20日、「いろんな噂は出ているが、公務に復帰して淡々と職責をこなしているので心配ない」と不安を打ち消したが、誰も信用していない。
さらに20日は、与野党議員の間に「安倍首相にがんが見つかった」という情報まで駆け巡った。それも2通りの説だ。
<亡父・晋太郎と同じ膵臓がんだった。これで秋は政局。9月の自民党人事の前に退陣。10月に新総裁で解散総選挙>
<大腸がんだった。米大統領選の行方を見定めて、12月退陣>
安倍首相の健康問題が、9月下旬にも行われるとみられる自民党役員・内閣改造人事や解散総選挙と絡めて語られるようになり、早期の「退陣観測」が強まるばかりなのである。