著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「阿部定事件」を利用した軍事指導者と警察の2つの思惑

公開日: 更新日:
阿部定事件が起きた荒川区尾久町三業地内の「待合満佐喜(まさき)」(昭和11年5月19日)/(C)共同通信社

 2・26事件から3カ月後の5月18日、東京・荒川の待合で50歳ぐらいの遊び人風の男性の遺体が発見された。この男性は1週間ほど前から、30歳前後の玄人とみられる女性と泊まり込んでいた。この日の朝、その女性が外出したが、男性は部屋から出てこなかった。不審に思った女中が部屋をのぞくと… 

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