林元文科相が衆院鞍替え表明で山口3区は自民政局の縮図に!陰のキーマンは安倍前首相

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 自民党は本当にガチンコ分裂選挙をするのか。

 衆院への鞍替えが囁かれていた林芳正・元文科相(60・参院山口選挙区=岸田派)が、今秋に見込まれる衆院選で山口3区から出馬すると、15日正式に表明した。地元の後援会会合で、「この国のかじを取る資格を得なければならない」と発言。首相を目指すための鞍替えだ。

 山口3区の現職は河村建夫・元官房長官(78=二階派)。林氏の出馬表明に河村や二階派はすぐさま反発し、「議席を死守」「現職優先だ」と息巻いた。

 党の規定では、鞍替え出馬する現職議員を原則公認・推薦しないとなっているが、公認されなければ、林氏は無所属も辞さない。

「ガチンコなら、どう転んでも林氏が強く、河村氏に勝ち目はない。県議団の主流派も林氏で旗を振っている」(地元関係者)

 そうなると、ガチンコを避ける“落としどころ”だが、「河村氏が単独比例になるしかないだろう。しかし、比例区は『73歳定年制』があるし、二階幹事長はギリギリまで引かないだろう」(自民党関係者)。

安倍前首相は二階幹事長に恩を売るのか

 さらに、山口県といえば、安倍前首相が隠れたキーマン。ともに下関が地盤で親の代からライバル関係にある林氏の衆院鞍替えを、最も苦々しく思っているのが安倍前首相だ。「引退に傾いていた河村氏に、安倍氏が裏で続投をけしかけた」(永田町関係者)とも。1票の格差是正にともない、山口県は次の次の衆院選で選挙区が現在の4から3に減る見通し。その点でも安倍前首相にとって鞍替えする林氏は、招かれざる客なのだ。

「もし林氏が衆院議員になったら、選挙区が1減となり区割りが変わった時に、下関を安倍家が取るのか、林家が取るのかで争いになる可能性がある。安倍氏はそれだけは阻止したいでしょう。安倍氏が今後、どう動くのか。二階氏に恩を売るのか、静観するのか。総裁選や幹事長人事とも関係してくる」(前出の永田町関係者)

 山口3区のバトルは自民党政局の縮図となってきた。

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