英ジョンソン首相 強力な対ロ制裁「帝国主義者プーチンは血まみれの侵略者」
ジョンソン英首相は24日、新たな対ロ制裁措置を発表した。ロシアの100以上の個人・団体の資産を凍結するなど極めて厳格な内容で「これまでに実行されたことがない最大限の制裁だ」と強調した。
制裁対象にはプーチン大統領に近い有力者のほか、国営軍需大手ロステックなど「プーチンの戦争マシンを支える」(ジョンソン)企業も含まれる。さらに、アエロフロート・ロシア航空機の英着陸禁止、ハイテク製品の対ロ輸出禁止、英国内で事業を行う全ロシア系主要銀行の英金融制度からの除外--といった措置も盛り込まれた。
ジョンソン首相はプーチン大統領を「帝国主義による征服を信じる血まみれの侵略者」だと批判し、「世界と歴史から非難されるだろう」と警告。「この恐ろしく野蛮なプーチンの企てを失敗に終わらせなくてはならない」と述べ、侵攻拡大阻止へ圧力をかけ続ける必要性を強調した。
■米追加制裁も決め手欠く
一方、バイデン米大統領も24日、プーチン大統領を「侵略者」と非難。「(プーチンは)戦争を選び、彼はその代償を負う」と述べ、半導体などハイテク製品の対ロ輸出規制のほか、ロシアの上位2銀行をはじめとする主要金融機関を対象とした追加経済制裁を発動すると表明した。