あるかIOCのワリエワ問題揉み消し…バッハ会長は「プーチンのプードル」

公開日: 更新日:

「五輪精神がこれほどまでに輝いたのは、中国のみなさまが文句なしの舞台を、安全な形で整えてくださったからです」

 北京五輪の閉会式でこう胸を張った国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長。実際は「文句なしの舞台」とは程遠く、問題は山積。メチャクチャな大会だった。

【写真】この記事の関連写真を見る(16枚)

 最大の汚点はフィギュアスケート女子のワリエワのドーピング違反問題だ。ワリエワの出場を許可したスポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、バッハ会長は「提訴したが却下された」と話したが、IOCが出場停止を強権発動すればよかっただけの話。本気度が疑われて当然である。

 ロシアの薬物違反がなくならないのは、IOCの弱腰にも原因がある。ロシアは2015年に国家ぐるみのドーピング違反が明らかになり、国際大会から3年間の排除処分を受けた。世界反ドーピング機関(WADA)が全面参加禁止を訴える一方、IOCは16年リオ大会で潔白な選手を個人資格で参加を認めた。パラリンピックは全面出場禁止になっている。今大会も、ロシアに制裁を科したCASは五輪開催地に政府関係者らの立ち入りを禁じているにもかかわらず、「開催国元首の招待特例」でプーチン大統領が開会式に出席した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲