岸田首相“キーウ電撃訪問”日程は日刊ゲンダイ既報通り…計画バレバレでサプライズなし
日刊ゲンダイ(3月16日付)が“予告”した通り、岸田首相が19日からのインド外遊に合わせて、21日ウクライナの首都キーウを訪問。ゼレンスキー大統領と念願の対面会談を果たした。ただ、極秘のはずの計画はバレバレで、サプライズ感のない“電撃訪問”になってしまった。
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テレビ局がポーランドからキーウ行きの列車に乗り込む岸田首相の姿を捉えていたため官邸の情報管理が問われているが、このタイミングでのキーウ行きは簡単に予測できた。情報漏洩以前の話だ。
G7首脳で唯一、キーウを訪問していない岸田首相の焦りは相当だった。5月に開かれるG7広島サミット前に行くとすれば、支持率へのプラス効果も当て込んで4月の統一地方選前とみられていた。さらに国会審議への影響を最小限にするには、18日から21日の飛び石4連休を使うしかない。このタイミングにインド訪問の予定を入れた時から、キーウ行きはミエミエだった。
予算審議も大詰めの3月後半にインドに行く急ぎの理由はないし、そもそも、そんなにインドとの連携を重視しているなら、直前にインドで開催されたG20外相会合に何としても林外相を出席させたはずだ。インド訪問で3日間、帰国時間は未定という日程発表も怪しかった。普通、インド訪問に3日間も取らないし、それだけ日程に余裕があれば、帰国時間もきっちり調整できる。