保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「先生の感化教育は死せざる也」中江兆民を畏敬した幸徳秋水

公開日: 更新日:
明治後期の賑わう大阪の街。千日前で(C)イマジンネット画廊所蔵/共同通信イメージズ

 幸徳秋水は中江兆民を畏敬し、かつ知識人、思想家として自らの師として仰いでいる。兆民が亡くなったのは明治34(1901)年12月13日である。幸徳は18歳の時に、同郷の先輩である兆民を紹介されて書生となる。兆民の大阪時代である。この頃兆民は大阪に住んでいた。その理由は簡単である。…

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