「政治刷新本部」の安倍派9議員に裏金疑惑 幹部や事務総長経験者「5人衆」立件見送りで調整か

公開日: 更新日:

 岸田首相の直轄で自民党内に設けた「政治刷新本部」。「やってる感を演出してるだけ」と批判されているが、それを裏付けるとんでもない疑惑が浮上した。

 安倍派からメンバー入りした10議員のうち9人がパーティー収入を裏金化していたというのだ。13日の朝日新聞が報じた。

 9人は本部長代理の岡田前地方創生相、副本部長の野上元農相、幹事を務める5議員、事務局次長の2議員ら。直近5年で数百万~数十万円を還流か中抜き、もしくは両パターンで裏金化していたとみられる。本部長代理の岡田が最高額だという。

 こんな連中が政治資金の透明性拡大や派閥のあり方について議論し、法改正を行うなど、泥棒に縄をなわせるに等しい。

■安倍派「5人衆」らは立件見送りで調整

 一方、自民党安倍派の裏金事件で東京地検特捜部は、西村前経産相や松野前官房長官ら「5人衆」と呼ばれる幹部や事務総長経験者について、政治資金規正法違反での立件を見送る方向で調整していることがわかった。13日のNHKニュースが報じた。

 昨年末から任意で事情を聴取してきたが、同罪で在宅起訴されるとみられる派閥の会計責任者との共謀は認められないという。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  3. 3

    参政党「参院選14議席」の衝撃…無関心、自民、れいわから流れた“740万票”のカラクリ

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表「日本人ファースト」どこへ? “小麦忌避”のはずが政治資金でイタリア料理三昧

  5. 5

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大

  1. 6

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  2. 7

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」【全編】

  3. 8

    自民党の断末魔が聞こえる…タカ派の高市早苗氏&パワハラ気質の茂木敏充氏「ポスト石破」にまさかの浮上

  4. 9

    参政党の公党にあるまじき「メディア排除」気質…会見場から神奈川新聞の批判記者を締め出し

  5. 10

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」