公明党また自民党に反旗!裏金事件で有罪確定の旧安倍派会計責任者「参考人招致」に賛成の狙い

公開日: 更新日:

 旧安倍派議員はカンカンらしい。「下駄の雪」とヤユされてきた公明党が、自民党に対して次々に反旗を翻しはじめている。

「選択的夫婦別姓」の推進につづき、28日は、旧安倍派の会計責任者の国会招致が議決された場合「賛成する」と、自民党に伝えている。いずれも、旧安倍派を中心に自民党が反対しているものだ。さっそく、旧安倍派議員からは「公明党はどういうつもりだ」との声が上がっているという。

 自民党の「裏金事件」で有罪判決が確定した旧安倍派の会計責任者と、旧安倍派議員の証言が食い違っているとして、野党各党は、会計責任者を衆院予算委に参考人招致すべきだと要求。会計責任者の招致議決が、2025年度予算案の審議に入る前提条件だと自民党に突きつけている。審議入りが遅れれば、予算案の年度内成立が危うくなる可能性がある。

 参考人招致を阻止したい自民党は「採決になれば出席して反対する」と立場を崩していないが、連立を組む公明党は「全容解明の観点から賛成する」と自民党に伝えたという。

「今年の夏は、公明党がもっとも力を入れる都議選が行われます。8回連続『全員当選』をはたしている公明党は、この夏も全員当選が至上命令。現職23人なのに、候補者を22人に絞って臨む“必勝態勢”をとっています。それだけに、自民党と一緒に沈没することだけは絶対に避けたい。なにしろ、昨年11月の衆院選は、自民党の裏金事件に巻き込まれ、32議席から24議席へと大幅に減らしてしまった。だから、たとえ自民党から裏切り者呼ばわりされても、少なくとも“政治とカネ”の問題は、自民党と一線を画すつもりなのでしょう」(政界関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  2. 2

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  3. 3

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  4. 4

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  5. 5

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  1. 6

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  2. 7

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  3. 8

    福岡厚労相ついに“白旗”…健康保険証の代わり「資格確認書」の一律送付「最後は自治体の判断に委ねる」

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波