N国党はデマを武器に強さを噛みしめ、反社会的カルト集団へと化した

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 結果として、たくさんの人が立花らのデマに踊らされ、正義感にかられた一部の人が実社会で嫌がらせを始める。攻撃はネットにとどまらず、家族にまで及んでしまう。

 県議会が設置した百条委員会で斎藤を追及する議員たちのもとには注文した覚えのない商品が届いたり、イタズラ電話が殺到した。先日命を絶った元県議の竹内英明も標的にされていた。

 立花やN国信者と呼ばれる支持者たちは、とりわけ精神攻撃を好む。心理的に追い詰め、ギブアップさせることで、自分たちの強さを噛みしめたいのだ。だから、自分たちのデマが原因で命が失われても、誰も反省をしないし、名誉毀損もやめない。

 反社会的カルト集団が民主主義の根幹である選挙を悪用し、社会の秩序を乱している。立花は今夏の参院選で再選を狙う。言語道断だ。

 長年にわたり、彼らと死闘を繰り広げてきた筆者がN国党と立花の実像をリポートする。(敬称略=つづく)

▽選挙ウォッチャー ちだい 全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、昨年11月に1審勝訴。

【連載】立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか

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