国民民主党の都議選「9議席」獲得は大躍進にあらず…勝敗ラインを「11→5→1」と下げまくったセコさ

公開日: 更新日:

 随分とセコイやり方だが、0議席から9議席に増やしたのも事実。玉木代表は22日、SNSに「都議会に9つの議席を得たことは大きな一歩」と投稿していた。今回の結果は参院選にどう影響するのか。

■参院選も厳しい展開に

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「国民民主は一時期、政党支持率で野党第1党の評価を得ていました。18人立てて当選者が半分という結果は、『大躍進』とは言い難いでしょう。党勢低迷の原因は党本部のガバナンスの問題であり、その影響はまだ残っています。参院選も都議選同様に『大躍進』とはいかないと思います。例えば、東京選挙区では候補者を2人立てていますが、共に当選させるのはかなり厳しい。同選挙区での当選ラインは約60万票とされ、2人当選させるには120万票が必要です。都議選で従来の目標だった『11議席』を大幅に上回れば勢いがついたかもしれませんが、今回の結果ではそこまでは望めない。最悪、共倒れという展開もあるのではないでしょうか」

 玉木代表はいつまでニヤついていられるだろうか。

  ◇  ◇  ◇

 国民民主党の迷走ぶりについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】でも詳しく報じている。

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