著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

賭博でも売春でも稼げない暴力団の惨状

公開日: 更新日:
バブル盛期、地価が異常に高騰。不動産業者や暴力団が土地を買いあさる「地上げ」が横行、社会問題となっていった(1987=昭和62=年、西新橋)/(C)共同通信社

 暴力団はなぜ匿流の後塵を拝するまでに勢力を減退させたのか。理由はいろいろあろう。

 思いつくままに列記すれば、①法制面でがんじがらめにされた(暴対法や暴排条例など)。②組織原則(たとえば盃事による絶対的な親分-子分関係という規範)が若者に受け入れられなくなった。③シノギ(… 

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【連載】溝口敦の「斬り込み時評」

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