トランプ関税交渉が暗礁に…石破の無策も酷いが、自民から上がる「安倍だったら」も幻想だ

赤沢関税交渉の舞台裏を見ていくと、完全にすれ違いだったことがよくわかる。参院選の最中の「振り出し通告」に自民党内からもさまざまな雑音、悲鳴が聞こえてくるが、安倍なら国を売っただけ。もはや右往左往するしかない場当たり政権の限界と今後。
トランプ関税25%──。
4月に米国から相互関税24%を突きつけられ、90日間の停止期間中、日本は引き下げ交渉を繰り返したが、結果は「+1%」。最大の懸案である自動車関税25%についても、トランプ大統領はビタ一文まけることはなく、交渉は完全に暗礁に乗り上げた。「わずか25%の関税を課します」などと記された書簡を一方的に送りつけた“トランプ流”に石破政権はどう対応するのか。先は見えない。
気になるのは、この間、7回も訪米した交渉担当の赤沢経済再生相は一体何をしていたのか、ということだ。
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