吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

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■地下鉄が止まれば帰宅困難者が続出するのは当たり前

 そもそも、来場者の7割超が利用する地下鉄が止まれば、帰宅困難者が続出するのは当たり前なのに、肝心の代替手段は不十分。災害レベルの対応だったにもかかわらず、水すら迅速に配れず、緊急時に来場者を収容するパビリオンも満足に用意できなかった。もし大規模災害だったらと思うとゾッとする。

 万博の危機管理すらままならないが、吉村府知事は大阪に首都機能の一部を持たせる「副首都構想」に前のめり。維新は7月の参院選で公約に〈災害等の発生時に首都中枢機能を代替できる「副首都」をつくり、中央省庁をはじめとした首都機能の一部を移転する〉と掲げた。

 構想の是非はともかく、今回の帰宅困難続出で露呈したのは、万博協会副会長たる吉村府知事を含め、主催者側の危機管理の甘さだ。実際、SNS上には、こんな意見が相次いでいる。

〈万博の帰宅困難の件で維新に副首都なんてまかせられないなーとか思ってしまった〉


〈半年の万博もまともに運営できないのに永続的な副首都とやらを維持できると思ってる能天気〉

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