何を今さら石破首相…急ごしらえの「経済対策」で政権延命の姑息なアリバイづくり

公開日: 更新日:

 参院選が終わってからというもの、石破自民は与野党の垣根を越える努力を脇に置いて政争に没頭。総裁選の前倒しが焦点となっている今のタイミングで経済対策の急ごしらえとは、延命のための姑息なアリバイづくりに他ならない。

「内閣支持率は上がっているものの、やはり参院選の結果を受けて内閣としての責任は取るのが筋です。本気で国民生活を考え、経済対策を講じるつもりなら、なぜ、参院選直後から取り組まなかったのか。なぜ、国民が求める消費減税ではなく、猛批判を浴びた1人2万円給付をゴリ押ししたのか。ロクな対策が出てくるとは思えませんが、今は『何を言ったら世論にウケるか』を考えているだけでしょう。国民生活を考えているというより、できるだけ世論を味方につけて『石破おろし』を牽制する下心が透けます」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 政治家が進退を問われた場合、「職務を全うする責任がある」と居直るのは、もはや常套手段。石破首相もしかりである。

  ◇  ◇  ◇

 石破自民の内ゲバ、ごたごた、首相の政権しがみつきの醜悪ぶりは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市派「石破おろし」巻き返しに漂うヤブヘビ感…杉田水脈氏らが保守系月刊誌で開陳しためちゃくちゃ論調

  2. 2

    異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

  3. 3

    総裁選前倒し訴え旧安倍派“実名OK”は3人のみ…5人衆も「石破おろし」腰砕けの情けなさ

  4. 4

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  5. 5

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  1. 6

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  2. 7

    石破おろしは9.10が終焉の節目に 「記名・公表」で自民総裁選前倒しのハードル上がる

  3. 8

    石丸伸二氏「再生の道」に迫る消滅の足音…“敗軍の将”代表辞任の先にあるもの

  4. 9

    「石破おろし」へ“過半数172人突破”は微妙な情勢…記名・公表なら国会議員腰砕け、地方も日和り始めた

  5. 10

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 2

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  3. 3

    【速報】髙橋光成がメジャー挑戦へ!ついに西武がゴーサイン、29日オリ戦に米スカウトずらり

  4. 4

    近藤健介「脇腹故障」と柳田悠岐「実戦復帰」が交互に訪れるソフトバンクの悲喜劇

  5. 5

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  1. 6

    高山正之コラム打ち切り…その前に週刊新潮がやるべきだったこと

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    完全復活を遂げた吉田羊と"7連泊愛"中島裕翔の明暗…恋路を阻んだ"大物"による8年前の追放劇

  4. 9

    小泉純一郎と山崎拓が石破首相に授けた「郵政解散」の極意…旧安倍派残党は“抵抗勢力”、徹底締め上げ進言

  5. 10

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔