自民党は現場の悲鳴を聞け! 低賃金&人手不足で迫る「医療・福祉クライシス」の恐怖
■人手不足に拍車
マイクを握った現役の女性看護師は、人材不足がもたらす悲惨な職場環境について、こう語った。
「自分たちのルーティン業務も終わる気がしないのに残業確定。『子どものお迎えどうしよう』『美容院キャンセルだわ』『また夫に何を言われるかな』などいろんなことが頭を駆け巡ります。そのような日々の積み重ねが私たちを燃え尽き症候群やうつ状態、適応障害に陥れるのです」
ただでさえ人命を預かるというプレッシャーのかかる業務に追われているのに、そこへ低賃金と人手不足が追い打ちをかける。現役のソーシャルワーカーは「多くの介護事業所が報酬改定に不安や怒りを感じている」と訴え、現役保育士も「人件費を削られ、人が足りずに休めない。トイレに行く時間さえない。給与が安く、生活が困難など、子どもも職員も安心して過ごせない施設が山ほどある」と声を上げた。
このままでは近い将来、健康保険料を払っていても、子どもを保育園に行かせたくても、まともなサービスを受けられなくなるかもしれない。医療・福祉クライシスが迫っている。
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