大阪の新型コロナ重症者は東京の3倍 異常な増え方はなぜ?

公開日: 更新日:

 深刻な事態だ。大阪府で新型コロナウイルス感染者が急増している。16日も147人が新たに感染。新規感染者が100人を突破するのは、これで13日連続である。

 とくに懸念されているのが、重症者の異常な増え方だ。とうとう16日は第1波のピークだった65人を超えて、72人に達してしまった。約1カ月前の7月12日時点では5人、今月5日時点でも30人だったのに、わずか10日間で倍以上になった。

 東京の重症者は16日時点で25人。大阪が大きく上回っている。

 重症者が増えているのは、高齢者への感染が広がっているためだ。70代以上の感染者は7月には124人だったが、今月は15日時点で340人に膨れ上がっている。高齢者は感染すると重症化しやすい。

■基準が違った

 さらに、東京と大阪では重症者の“基準”が違うという。大阪府の感染症対策課はこう言う。

「大阪府は人工呼吸器やエクモをつけ、あるいは集中治療室に入っている方を重症者としています。重症者の条件や線引きはあくまで府の判断です。他府県が重症者数をどう出しているのかは分かりません。全国的にここからは重症と決まっているわけではありません」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」