五木寛之、松本清張、柴田錬三郎、阿佐田哲也、山藤章二…日刊ゲンダイ創刊号は豪華執筆陣でのスタートだった
さらに、連載「麻雀よさらば 阿佐田哲也の競馬転進声明」も掲載されている。
豪華な執筆陣を揃えての創刊だった。
1975年は、三木武夫内閣の時だ。この年、完全失業者が100万人を突破し、日本は深刻な不況に見舞われていた。政府は、不況対策を4回も実施している。
■ビール大瓶180円、セブンスターが100円の時代
景気が悪く、他紙より定価が10円高いこともあって、創刊直後の日刊ゲンダイは苦戦した。当時の物価は、ビール大瓶180円。うな重1200円。「セブンスター」1箱100円(12月に150円に値上げ)だった。物価水準からすると、10円の違いは大きかった。
スポーツ面は、「巨人極秘情報“第一弾”『長島を斬れ』というファンの声」──のタイトルで特集を組んでいる。長嶋茂雄が監督に就任した1年目の1975年、ジャイアンツは最下位に沈んでいる。広島東洋カープが初優勝し、「赤ヘル」ブームが起きた年だ。
5面では、女優の五月みどりが、告白ポルノ「おんなの関係」を執筆し、本人のヌード写真も添えられている。


















