「早期解散」の誘惑に駆られる高市首相…臨時国会後半の攻防が大きなヤマ場

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 蓮舫については高市総理誕生の際にも自身のSNS上で「日本の政治が初めて『女性リーダー』を迎える節目。女性議員の存在は、社会の多様性を映す鏡。その鏡の前で、私、私たちは問い続けます」と、多様性を主張しながら、逆に女性総理であることの属性的偏見を堂々開陳する矛盾を露呈してしまった。

 政治家の評価はその言動はもちろん、立ち居振る舞いにも及ぶから一般国民がどう評価するかは勝手だが、政治家が女性という属性だけに焦点を合わせて高市総理をあげつらえば自らの品位をおとしめる。まして高市内閣の支持率を押し下げることもないだろう。

 臨時国会は12月17日まで。衆参過半数割れの高市政権の前には、議員定数削減と併せ、後半国会には補正予算案の賛否をめぐる与野党の攻防が大きな壁となって立ちはだかる。その攻防をどう政治利用するか。高市首相が乾坤一擲、腹をくくれば、風雲急を告げる永田町である。(特命記者X)

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