くすぶる1月解散説…円安放置で物価高対策のマッチポンプ

公開日: 更新日:

「円安退治」は外国人政策にもなる

いつ利上げするのか(日銀の植田和男総裁)/(C)日刊ゲンダイ

 与党にすり寄る野党へのご機嫌取りで、国民負担を減らすというバラマキ加速の高市政権。この間、円は対ドルで8円も安くなり、歯止めがかからない円安地獄。「まだデフレ」と言い続け、インフレ政策を続けながらバラまくのは選挙対策なのか、という疑念。

  ◇  ◇  ◇

「責任ある積極財政」なんて、やっぱり言葉遊びだ。

 高市内閣は総合経済対策の原案を13日自民党に提示した。与党の日本維新の会にも示したうえで、21日にも閣議決定し、財源の裏付けとなる補正予算案を今の臨時国会で成立させる方針だが、その規模がドンドン膨張している。

 経済財政諮問会議の新メンバーとなった積極財政の学者やエコノミストは、12日の会合で「昨年を上回る規模」を求めた。政府・与党内からも「新政権で財政政策が変わったと示すために前年超えの規模は当然」との声が相次いでいると、13日の朝日新聞が報じていた。13日の自民党会合では、議員から「20兆円規模を目指してほしい」との意見が出たという。昨年の補正予算の一般会計歳出額13.9兆円でさえ「規模が過大だ」と批判があったのに、それを超えなきゃダメという“無責任”なイケイケムードなのだ。

 高市が「最優先で取り組む」と力を入れる物価高対策のメニューを見ると── 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,525文字/全文3,077文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗