福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか
地域事情はあるだろうが、与野党相乗りの圧倒的な組織力があるうえ、多選でもない現職が敗れるのは、有権者に既成政党への忌避感が強いということか。昨年来の各地での「SNS選挙」に見られるような地殻変動が加速しているのか。
■組織戦に限界
元自民党事務局長で「選挙・政治アドバイザー」の久米晃氏が言う。
「政党推薦の看板に効果がなくなってきている。政党が一体、何をやってくれたのか、有権者は冷静に見ているんじゃないですか」
議員選でも既成政党はトップ当選できなくなっている。9日の東京・葛飾区議選では参政党候補がトップで、無所属が2位と3位で当選した。自民党は現有から議席減だった。組織戦に限界が出てきている。
有権者動向に詳しい明大教授の井田正道氏(計量政治学)はこう話す。
「有権者の意識が複雑化する中で、人間関係を通じて票を固めていく従来型の選挙が機能しなくなっています。判断基準が個人主義になってきている。傾向としてはポピュリズム。既成の政治が自分たちに目を向けてくれていないという意識が、ひとつの軸として広がっています」
予想外の選挙結果がこの先も増えそうだ。
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