【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず
「当選はまず無理でしょう」
また、選挙の主要な争点とされる自身の学歴詐称疑惑について、言及はほぼナシ。
終了後の囲み取材では案の定、記者から「学歴詐称についてどう説明していくか」と質問が飛んだ。すると田久保氏は「今回は『高卒』で出ておりますので」と開き直り。「混乱があったことについては、これまで謝罪してきた。それを見て(有権者に)判断してもらうしかない」と続け、学歴詐称にはこれ以上触れないという。
市政が混乱している最大の原因を直視しない田久保氏に、勝機はあるのか。
「当選はまず無理でしょう。一連の対応で市民の心が離れたのは言うまでもない。実際、前哨戦となった10月の市議選では、田久保氏は身内を1人しか当選させることができなかった。『よく市長選に出てきたな』というレベルの惨敗です」(中堅の現職市議)
残る有力候補2人はどうか。
「小野氏は『自民の古い政治家』というイメージが定着し、前回はそれで田久保氏に敗れた。前回支援を受けた公明も、今回は自主投票と苦しい展開。一方の杉本氏は、連合静岡のバックアップがあるうえ、現役世代として若さを売りに支持が広がっている。候補者乱立で法定得票数(有効投票総数の4分の1以上)に届かず再選挙の可能性も指摘されているが、2人の一騎打ちとなって案外、一発で決まるのではないでしょうか」(ベテランの現職市議)
田久保氏の「劇場型政治」は、いよいよ終演か。
(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)
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