「米国産ジャガイモ」輸入解禁は“トランプ対策”? 恐怖の病害虫で産地壊滅&自給率低下リスク
これが実に厄介だ。ジャガイモの根に寄生し、水分や養分の吸収を阻害する。さらに、雌の成虫が体内に数百個の卵を抱えたまま死ぬと、体表が変化しシスト(包嚢)を形成する。シストは硬い殻に覆われているため、乾燥や薬剤に強く、土壌内で15年以上も生存する。一度畑に侵入してしまうと収量がガタ落ちし、しかも完全に根絶することは難しい。
当然、生産現場からは、輸入解禁に反対する声が相次ぐ。
国内のジャガイモの一大産地である十勝地方(北海道第11区)で活動する石川香織前衆院議員が言う。
「ジャガイモシストセンチュウが一度発生すれば、その地域では種芋の生産ができなくなります。ただでさえ現在、種芋不足が叫ばれているため、国内のジャガイモ生産に大きな被害が出てしまう恐れがあります。これまで産地では、必死に衛生管理を行い、ジャガイモを生産してきました。こうした今までの苦労が、水の泡になりかねないのです」
米国からの圧力もあるとはいえ、日本の食糧安全保障にも大きな悪影響を及ぼす。


















