弘道会系組長父子が襲撃された背景に何があるのか
3月4日、午前3時半ごろ、群馬県伊勢崎市で6代目山口組の主力、弘道会の野内組傘下栗山組の組長と実子の2人が拳銃で撃たれ、組員1人が車でひかれて重傷を負った。襲ったのは稲川会系の関係者とみられている。
稲川会の内堀和也6代目会長(山川一家総長)は山口組の竹内照明若頭補佐(弘道会会長)と兄弟分であり、両組織は従来、密接に交際してきた。
本来なら両組織がぶつかるなどあってはならないことだが、今回は稲川会側が弘道会側に手ひどく攻撃を加えたようだ。早晩、両組織の首脳部は話し合い、手打ちに持ち込むとみられている。
しかし、他団体との永続的な交際は平和共存策として、とりわけ6代目山口組が重視してきた施策だった。今回、はからずもそれがほころびをみせ、高山若頭とすれば、痛恨の不祥事だったにちがいない。